運動会といえば、児童の成長がみられる学校行事です。
ですが、一部では「運動会はいらない不要、時代遅れで気持ち悪い」という意見もあります。
保護者の中にはやめて欲しいから撤廃すべきと考える人も。
では、運動会は本当にいらない不要な文化なのでしょうか?
ここでは、運動会の存在意義や不要と言われる理由について紹介しています。
運動会いらない不要な行事と言われる理由は?
一つ目の理由「行事に競争意識が高い」
クラス対抗をはじめ、赤白対抗、最小単位では、4~5人(同じチームで走る学生)と、いたるところで競争意識の植え付けがあります。
一方、時代は個性を重視する時代で、「ナンバーワンより個性を」と、一人ひとりのオリジナルがとても尊重される時代となっています。
これを「学生がやる意味が分かりません。」と唱える人もいます。
また、日本独特の気候により、熱中症への配慮や台風対策など、行事の開催に伴って様々な配慮が求められ、それが学生の負担となっていることもあります。
手間の割にコストパフォーマンスが低いということです。
二つ目の理由「仕事で参加できない親御さんも多い」
最近では、女性も社会進出しやすくなり、経済的な事情で、夫婦共働き世帯が増えてきました。
仕事の事情で、夫婦で参加できない家庭もあります。
運動会に子供が一人参加するケースもあることから、「運動会は必要ない」という声が一部ではあります。
日本の運動会は時代遅れで気持ち悪いという意見もある?
古くは「マスゲーム」や最近では「組体操」など、海外の学生から見ると、楽しさが分からず、また気持ち悪いという意見はかねてからあります。
昨今は、グローバルの時代です。
なので、日本の学生も感化されている部分があります。
「みんなでひとつのことを仕上げる素晴らしさ」に対し理解が低下、逆に、個性がなくなる、らしさがないといった否定的な意見が多くあります。
実は海外では運動会という文化はほとんどありません。
運動会を積極的に行っているのは日本だけなのです。
運動会はやる意味のない学校行事?
本来、運動会とは「児童の身体的な成長を確認するほか、責任感、協調性」を養うことを目的としています。
なので、目的やビジョンはある学校行事です。
ですが、学生や親御さんの中には「意味ない」と考えている人もいます。
個々の学生や保護者の判断にもよりますが、意味のない行事と考える学生は、「個性没落」「入試に役立たない」ことが理由の大半を占めます。
一方、意味を見出している学生もおり、「協調性の強化」「体力強化」「思い出づくり」といったところが理由になっています。
いずれにしろ、考え方ひとつで意味の有り無しは大きく変わってくるといえます。
運動会は「やめてほしい」という人もあるから廃止すべき?
今後は、「廃止論」が多数を占めてくるでしょう。
もしくは、手法を変えて実施するという方法もあります。
例えば近くの体育館や有名なホールなどを借り切って実施するものです。
メリットは、「天候に左右されない」「空調が効いており無駄な体力が消耗しない」「観客席があるため多くの知人を観覧に呼べる」、そして最大のメリットは救急体制が充実しているということです。
ケガ人発生の際、その救急体制に落ち度があり人身事故などがおこると、必ず学校は責任をとらされます。
なので、その点、ホール等の利用であれば事前にマニュアル等も整備されていて、学校の落ち度をたたかれることがありません。
参加する学生(児童)にとっても、救急体制の充実はとてもメリットのあることです。
そもそも運動会はなぜやるのか?目的を教えて
「協調性の強化」「体力増強」「思い出作り」「教師とのコミュニケーション」です。
特に最近では、「思い出作り」や「教師とのコミュニケーション」が重視されています。
例えば中学生ですと、学校生活は3年間。
ですが、入学時のバタバタや、進学への準備などを除くと、本当に中学生として充実するのは1年~2年弱といったところです。
またこの年代の友達はかけがえのない友達になります。
なので、単なる授業だけではなく、運動会などの学校行事の体験が学生の将来の生き方の方向性を大きく決定づけます。
高校生でも同様です。
教師とのコミュニケーションもしかりです。
この年代に良い教師としっかりコミュニケーションができれば、のちのちの人生により良い大きな影響をあたえます。
そのような意味からも、運動会はとても重要な行事であり、「より良き社会人になる」ことを目的とした教育の一環なのです。