最近になって「春と秋が短くなってきたけど、気のせいかな?」と感じることありますよね。
実際に、一定数の人から秋や春がなくなってきているという声が寄せられているのも事実です。
このままだと、日本では夏と冬だけになってしまうと不安に思う人もいますよね。
では、実際に春と秋は短いのは気のせいなのか?
日本の四季について解説しています。
春と秋が短いのは気のせい?
最近、春と夏が短くなっているという声を良く聞きます。
地球温暖化が進んでいるため、夏が長くなり、その影響で春と秋が短くなっているのでしょうか。
気温が25度を超えると、夏日と呼ばれ、暑さを感じるようになります。
ここ数年で夏日の日数は増えているのでしょうか。
気象庁のデータを元に、過去20年間の夏日の日数をまとめ、グラフ化してみました。
日本のある地方での観測結果です。
2000年から2020年にかけて徐々にではありますが、夏日の日数が増えています。
では、真夏日と呼ばれている気温が30度を超える日数は、数年間でどのように変化しているのでしょうか。
こちらも、気象庁のデータを元にグラフを作成しました。
真夏日の日数は、夏日とは異なり年によってばらつきがあります。
これらのデータを統合して考えると、25-30度という春の終わりと秋の始まりに感じる温度の日数が増えています。
そのため、春と秋を短く感じてしまうのではないでしょうか。
春と秋が短くなっているように感じるのは、勘違いではないことがわかります。
日本には秋が無い?(なくなった?)
気温の面から考えると、春と秋が短くなっていることがわかりました。
それでは、日本には秋がなくなってしまったのでしょうか?
こちらも同様に気温の面から考察してみましょう。
これまでと同様に気象庁のデータをまとめたものです。
夏日の観測が終了した日、つまり、秋が始まった日をグラフに表しています。
縦軸が日にちなので、グラフの位置が高いほど秋の始まりが遅くなっていることが考えられます。
真夏の観測が終了した日も年によって大きくばらつきがあるようです。
特に2020年は暑い日が続いたようですが、その前年の2019年は涼しい日が続いたようです。
よって、秋の長さは年により大きくばらつきがあり、秋がなくなったとは言えないようです。
たしかに、暑い日は多いですが、今後も秋がなくなることはなさそうです。
紅葉や美味しい食べ物を堪能できますね。
暦の上だと、秋は9月~11月になるんですよね。
でも、実際は秋を感じられるのは10月中旬くらいのように思えますね。
それで、そのあと、11月中旬になったら冬のような寒さが到来しますしね。
気温とか体感的には、秋って本当に1か月くらいしかないように個人的にですが思えますね。
同じような理由で春も短いな~って思います。
だんだん季節(四季)の境目がなくなってきているように思えます。
日本は夏と冬だけになる?
夏日が多くなり、冬も厳しい寒さが続くので四季がなくなってしまうのではないかと心配している方も多いでしょう。
しかし、安心して下さい。
先程のデータでもあったように、夏日は多くなっているものの秋がなくなるほどではありません。
四季はこれからも楽しめると考えて大丈夫です。
また、地球全体としては氷河期に向かっているので急激に夏が長くなる現象が起こることも考えにくいです。
日本は、四季を楽しめる特殊な国なので、これからもたくさん楽しんでいきたいものですね。
日本の四季は海外から見ても珍しいようですね。
確かに、将来的には地球温暖化とかオゾン層の破壊で、夏と冬が顕著になっていくかもしれないですけど、まだまだ先の話。
秋といえば紅葉ですし、春といえば桜ですね。
ちょっと「春と秋は短いな~」と思いますが、季節感はまだ楽しめるようですね。
季節感がなくなったように感じる人も多い?
四季がなくならないとはいえ、季節感がなくなったと感じる人も多いでしょう。
やはり、夏日は少しずつ増えているので、春や秋に感じる独特の肌寒さを感じにくくなっています。
過ごしやすい気温の日が減ってしまっているのは残念ですね。
しかし、春は桜、秋には紅葉といったような四季を代表する景色が失われてしまった訳ではありません。
四季を感じにくくなってしまっている人は、気温だけで無く、外の景色や行事に目を向けて過ごしてみるのも良いかも知れません。
多くの人が言っているように、体感的には春と秋は、なかなか感じるのが難しいでしょう。
四季の季節感を楽しむ一番の方法は「景色、味覚」です。
「春は桜、夏は新緑、秋は紅葉やイチョウ、冬は雪」など、日本では四季の変化に伴って景色も変わります。
他にも景色だけでなく、「野菜、果物、魚」なども季節によって旬の時期があります。
「味覚、視覚」で日本の四季を堪能することは十分にできるでしょう。