現在では7月と言えば夏のイメージがあるでしょう。
ですが、昔の人にとって7月は夏ではありません。
昔と今では季節の感覚はずれているのです。
では旧暦の7月の季節区分はいつなのか?気になるところですよね。
ここでは、旧暦の7月の季節区分(いつからいつまでなのか?)について紹介しています。
また、旧暦の春夏秋冬の季節区分についても解説しています。
旧暦の秋は7月からって本当?
現在は新暦によって四季が区切られています。
新暦と旧暦は、季節の区分の仕方が大きく違います。
それでは、新暦と旧暦でどれくらい差が生じているのでしょうか。
旧暦では、7月からが秋と定義されています。
7月いえば、まだ暑くなったばかりでこれから夏が始まるという感覚ですよね。
昔の人は7月になると「秋」だと捉えて生活していました。
今の暦(新暦)では7月と言えば夏のイメージがあるでしょうが、旧暦では7月は秋なのです。
旧暦の秋は7月からになっています。
今の時期では考えられませんよね。
新暦(現在の暦)で7月と言えば、夏になっています。
ちなみに、現在の7月と言えば、蒸し暑いイメージを持つ人も多いですが、昔はもっと涼しく過ごしやすかったみたいですね。
旧暦の秋はいつからいつまでだったの?
一方で旧暦の秋は、9月までです。
つまり旧暦の秋とは「7月~9月」までということになりますね。
今の感覚では、9月もまだ蒸し暑くこれからが秋本番という感覚ですよね。
新暦と旧暦で、季節の区切り方は違いますが、四季を楽しむ心は同じでした。
あくまでも区切り方が違うというだけです。
旧暦だと、月の形が今よりわかりやすくなっています。
毎月1日は新月・3日は三日月、十五夜は15日の夜の月を意味しています。
十五夜などは、昔の人が決めたルールが新暦になった今でも残っている例の一つですね。
旧暦は、日本人の生活や考え方と密接に繋がっています。
旧暦を勉強することで日本の歴史がわかってくるのでとても面白いです!
歴史に興味がある人は、旧暦について勉強してみましょう。
旧暦の春夏秋冬に区分はいつからいつまで?
旧暦の区分は以下のようになっています。
春:1月-3月
夏:4月-6月
秋:7月-9月
冬:10月-2月
秋だけでなく、他の季節も現代の感覚とは全く違いますね。
また、今でも旧暦の名残がある行事もあります。
みなさんがなじみ深いのはお正月かと思います。
年賀状に「立春」と書くことがありますよね。
どうして冬なのに「春」って書くのか…
と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
その答えは、旧暦で1月が春に相当するからです!
旧暦と新暦を詳しく知ると面白いですよね。
旧暦と新暦で季節感にずれが生じる理由は?
どうして、新暦と旧暦ではこのような違いがあるのでしょうか。
簡単に言うと、「旧暦は太陽とのズレが大きくて難しいから新しく暦を作ろう!」と考えて
新暦が作られたからです。
旧暦は、太陽とのズレが大きく、19年に7回も1年が13ヶ月になるように調整されていました。
1年で1ヶ月も長くなる年があったら調整が大変ですし、人々も混乱してしまいます。
そこで、新暦では4年に一度1日だけ調節してズレを修正します。
1日くらいなら前後しても大きく混乱することはありません。
このような理由から、新暦と旧暦には差が生じています。
人間は、「移り変わる季節を区切ってわかりやすくすることで農業など色々な指標にしよう」考えていました。
しかし、明確な基準がないため何かを基準にしなくてはいけません。
そこで、「太陽と月の動きを基準にしよう!」と考えて暦が生まれました。
暦に下記の基準が設けられています。
★太陽の動きを基準に作られた「太陽暦」★月の動きを基準に作られた「太陰暦」★太陽と月の両方の動きを考慮して作られた「太陰太陽暦」この上記の3つに分類されます。
太陽暦が新暦、太陰太陽暦が旧暦になっています。
太陽を基準にするのか、月を基準にするのかで差が生じてしまうのです!