梅雨といえば「雨が連日のように降る、洗濯物が乾かない、湿度が高い」など色々な印象がありますよね。
では、梅雨は夏と春の季節どっちの自然現象なのでしょうか?
ここでは梅雨の時期に関する情報を紹介しています。
また梅雨の時期~梅雨明けの時期についても解説しています。
なぜ日本には梅雨というのがあるのかを知っていきましょう。
梅雨って夏と春どっちの季節の気象現象?
梅雨の時期が始まることを梅雨入りや入梅といいます。
社会通念上、気象学上は、この時期を春の終わりであるとともに、夏の始まりであるとされています。
梅雨が終わることを梅雨明けや出梅といい、これをもって本格的な夏が到来するのです。
日本の気象庁は、季節を表す用語として、夏は6月から8月と公式に定めています。
その通りに6月から8月を夏と捉えるのであれば梅雨は夏の気象現象です。
一方で、梅雨を独立させて夏から切り離し、梅雨明け後を夏とする考えもあるのです。
この考えは、梅雨を春と捉えるのではなく、「梅雨季」と捉えています。
この他に「秋雨季」があるとし、一年を六季でとらえているのです。
梅雨って基本的に6月~7月の気象現象だから暦の上では夏ってことですよね。
うちの地域では毎年、6月の中旬くらいから7月にかけて梅雨入りが入って、7月上旬には梅雨明けしてるかな?
梅雨の時期は地域によって若干異なるけど、基本的には6月~7月くらいまでの気象現象ですね。
梅雨時期から梅雨明けはいつからいつまでなの?
梅雨の時期から梅雨明けの時期は梅雨前線の影響で地域によって多少は異なります。
そこで、下記の梅雨時期到来~梅雨明け時期を参考にしてみよう。
沖縄や奄美の梅雨
5月から6月半ばにかけて梅雨時期で、梅雨明けは6月の中旬あたり。
関東甲信地方の梅雨
6月中旬から7月中旬にかけて梅雨時期で、梅雨明けは7月中旬あたり。
北陸地方の梅雨
7月中にかけて。梅雨末期は大雨注意。梅雨明けは7月の下旬あたり。
東北地方の梅雨
7月中にかけて。7月下旬は大雨が降る予報です。梅雨明けは7月下旬~8月初旬あたり。
このように梅雨が到来する時期は日本でも多少異なりますね。
それに伴い梅雨が明ける時期も地域によって若干ではあるものの異なることが分かります。
ですが、日本では広範囲の地域で梅雨が到来することがわかります。
大雨には注意しましょう。
夏に梅雨時期がある原因はなぜ?
夏に梅雨が起こる原因は、北のオホーツク海方面の冷たい高気圧から吹き出す冷たく湿った「寒気団」の風と、南側の太平洋高気圧から吹き出す暖かく湿った「暖気団」がぶつかり合います。
二つの異なる性質の風がぶつかり合うことで上昇気流が起こり、雲が発生します。
この雲が多くの雨を降らせるのです。
「寒気団」と「暖気団」は入り混じることなく、双方の境目に前線ができます。
これが「梅雨前線」です。
「寒気団」と「暖気団」の勢力はほぼ互角のため、梅雨前線はその場に留まります。
これが原因で梅雨の時期が40日前後も続くのです。
その場に停滞して、雨や雷、強風などの悪天候を招きます。
梅雨の種類っていくつあるの?
実は梅雨は夏頃に起こる梅雨の1種類ではありません。
4つの梅雨があります。
起こる順番に紹介します。
菜種梅雨
菜種が咲いている時期の3月下旬から4月上旬頃に曇りや雨の日が続くことをいいます。
平洋沿岸に前線が停滞することが原因です。
梅雨
5月下旬から7月下旬頃に起こる自然現象。
一般的に日本で広く知られている梅雨を指します。
すすき梅雨
すすきが見られる時期の8月下旬から10月下旬頃に曇りや雨の日が続くことをいいます。
猛暑をもたらした太平洋高気圧と、大陸の冷たい高気圧がぶつかることにより、大気の状態が不安定になり、秋雨前線が発生します。この前線が停滞することにより雨が続くのです。
山茶花梅雨
11月下旬から12月上旬頃に、梅雨のような長雨になることがあります。
この時期の雨を指します。
これも、前線が停滞することにより雨が降るのです。
春の季節にも菜種梅雨というのがある?
春の菜種梅雨は、菜種が咲いている時期の3月下旬から4月上旬頃に曇りや雨の日が続くことをいいます。
日本では、冬の間は高気圧に覆われるため、晴れの日が続きます。
春になるとその高気圧は北上し、南側では前線が停滞しやすくなります。
前線が停滞すると、くもりや雨の日が続きます。
夏の梅雨の時期ほどではないものの、多いと一日中、もしくは数日にわたってぐずついた雨が続くこともあります。
菜の花が咲く頃に雨の日が続くことから、菜種梅雨と呼ばれるようになりました。
他の呼び方では、「春雨」や「春の長雨」があります。
ちなみに食べる「春雨」の由来は菜種梅雨であり、しとしとと降る細い雨を連想させるので、「春雨」という名前がつけられたそうです。